Grand Archive TCG において、2026年4月3日の Radiant Origins 発売と同時に実装された新フォーマットが Pantheon(パンテオン) です。
Pantheon は単なる「多人数戦ルール」ではありません。
- Singleton構築
- Pantheon Barrier
- Greater Boon / Lesser Boon
- Pantheon Zone
- Status
- Pantheon専用カード
など、多数の専用ルールを持つ独立フォーマットとして設計されています。
本記事では、公式ルールおよび公式リリースノートを参照しながら、Pantheon のルールをできるだけ忠実に解説します。
Pantheonとは?

Pantheon は Grand Archive の公式マルチプレイヤーフォーマットです。
公式では、
「3〜4人で行う Free-for-All 形式」
として定義されています。
各プレイヤーは Champion を使用し、全員が同時に戦います。
勝利条件
Pantheon の勝利条件は非常にシンプルです。
最後まで生き残ったプレイヤーが勝利
プレイヤーが敗北するとゲームから脱落します。
その後も対戦は続行され、最終的に残った1人が勝者となります。
デッキ構築ルール
Pantheon は Standard と異なり、Singleton ルールを採用しています。
メインデッキ
- 60枚以上
- 同名カードは1枚まで
公式では、
60-card main deck of unique cards
と記載されています。
つまり基本的に同じカードを複数枚採用できません。
マテリアルデッキ
- 最大12枚
- 同名カードは1枚まで
- Level 0 Champion 必須
マテリアルデッキ部分は Standard の構築ルールに準拠しています。
Pantheon専用ゾーン
Pantheon では新たに
Pantheon Zone
が追加されます。

このゾーンには後述する
- Greater Boon
- Lesser Boon
が配置されます。
ゲーム開始時の特殊ルール
Pantheon ではゲーム開始時の処理も通常フォーマットと異なります。
Greater Boon と Lesser Boon を配置
各プレイヤーはゲーム開始時、
- Greater Boon 1枚
- Lesser Boon 1枚

を裏向きで Pantheon Zone に置きます。
これらはゲーム中に使用できる特殊な加護カードです。
Pantheon Barrier を得る
各プレイヤーはゲーム開始時に
Pantheon Barrier
を持った状態でゲームを開始します。

Pantheon Barrier は
- Siegeable Domain Token
- 最初の6ダメージを肩代わりする盾
として機能します。
これは多人数戦で序盤に集中攻撃を受けた際、一方的に脱落することを防ぐためのシステムです。

(Pantheon game では、各プレイヤーはゲーム開始時にこの Token を Summon する。)
Omnishroud
あなたがコントロールする他の object に Damage が与えられるなら、代わりにその Damage は Pantheon Barrier に与えられる。
初ターンの特別ルール
Pantheon では先攻有利を軽減するために特殊ルールがあります。
全員が初ターンにドローする
通常フォーマットでは先攻プレイヤーが初ターンにドローしません。
しかし Pantheon では
先攻プレイヤーを含め全員が初ターンにドローします。
これは公式ルールで明記されています。
さらに、
最初のターンサイクル中は最後のプレイヤーのみ攻撃可能
というルールがあります。
これも序盤の一方的な攻撃を抑制するための仕組みです。
Boonとは?
Pantheon 最大の特徴が
Boon(加護)
です。
Boon は Pantheon 専用カードであり、Standard では使用できません。
Greater Boon と Lesser Boon
Pantheon には
- Greater Boon
- Lesser Boon


の2種類があります。
各プレイヤーはゲーム開始時にそれぞれ1枚ずつ保持します。
Bestow(授与)とは?
Bestow(ベストゥ)とは
Boon を使用する行為のことをいいます。
Bestowの流れ
公式ルール上は大まかに次の順番で処理されます。
① Boonを公開する
Pantheon Zone に裏向きで置かれている Boon を表向きにします。
② Bestowコストを支払う
Boonに記載されたコストを支払います。
この時、
- Element条件
- Class Locked
- Level Locked
などの制限もチェックします。
条件を満たしていない場合は Bestow できません。
③ Effects Stackに置かれる
コスト支払い後、Boonは Effects Stack に置かれます。
ここは通常の Action Card に近い動きです。
つまり、
- Responseできる
- Fast Abilityを使える
- 他の効果を挟める
ということになります。
④ 解決される
Effects Stack の一番上になったら解決されます。
ここで Boon の効果が発生します。
⑤ Boonを獲得する
解決後、そのプレイヤーはその Boon を「持っている状態」になります。
ここが通常カードとの大きな違いです。
BoonはFieldに出ない
例えば Ally や Weapon は Field に出ます。
しかし Boon は違います。
解決後も
- Unitにならない
- Domainにならない
- Allyにならない
- Regaliaにならない
という特殊な扱いになります。
つまり、
「存在しているが場にはいない」
というイメージです。
Boonは対象にできない
Boonはオブジェクトではないため、
例えば
- Destroy
- Banish
- Return
などの通常カードに対する干渉を受けません。

これは Pantheon のルール上かなり重要です。
せっかく獲得した Greater Boon が相手に除去されることは基本的にありません。
Bestow後は継続的に効果を持つ
Boonには大きく分けて
一度だけ効果を発揮するもの
と
獲得後も継続的に効果を与えるもの
があります。
例えば、
- Stat上昇
- 特殊Ability付与
- 追加のゲームルール付与
などが存在します。
そのため、
Bestow は
「Action Cardを使う」
というより、
「Championが神の加護を得る」
というフレーバーに近い設計になっています。
BoonのElement制限
Boon は誰でも使えるわけではありません。
Champion の Element と Boon の Element が一致している必要があります。
一致していない場合、その Boon を Bestow することはできません。
BoonのSpeed
Boon には Speed が存在します。
- Fast
- Slow
のいずれかで使用します。
使用タイミングはその Boon に記載された Speed に従います。
Class Locked
Pantheon では Boon に専用制限能力が存在します。
そのひとつが
Class Locked
です。
Class Locked を持つカードは、
Champion の Class が指定条件を満たしていなければ使用できません。
例:
- Mage限定
- Warrior限定
など。
Level Locked
もうひとつの制限能力が
Level Locked N
です。
これは
Champion の記載レベルが N 以上でなければプレイできない
という能力です。
現在レベルではなく「テキストレベル」を参照
重要なのは、
レベル修正値は参照しない
という点です。
参照するのは Champion カードに書かれた元のレベルのみです。
Statusとは?(Crowd’s Favor)
Radiant Origins では
Status
という新しい概念も追加されました。
その最初の例が
Crowd’s Favor

対戦相手が Crowd’s Favor status を得るたび、あなたはこの status を失う。
プレイヤーは、あなたがコントロールする object を対象とする Attack を宣言するために、Attack 宣言1回につき 1 を支払わなければならない。
activation、materialization、または trigger があなたがコントロールする object を対象とするたび、その controller が 1 を支払わない限り、あなたはそれを Negate してよい。
です。
Status は Mastery に似ていますが、
- 獲得できる
- 失うこともできる
- 複数同時に保持できる
という特徴があります。
現時点では Crowd’s Favor が最初の Status として実装されています。
Pantheon専用カード
Pantheon には
Pantheon専用カード

が存在します。
これらは Standard では使用できません。
また、
Pantheon専用Ban List
も用意されます。
そのため Standard と Pantheon ではカード評価や環境が大きく異なる可能性があります。
PantheonとStandardの違い
| 項目 | Standard | Pantheon |
|---|---|---|
| 対戦人数 | 2人 | 3〜4人 |
| 構築 | 4枚制限 | Singleton(1枚制限) |
| 勝利条件 | 相手を倒す | 最後の生存者 |
| Pantheon Zone | なし | あり |
| Boon | なし | あり |
| Pantheon Barrier | なし | あり |
| Status | 基本なし | 使用あり |
| 専用カード | なし | あり |
| 専用Ban List | なし | あり |
まとめ
Pantheon は単なる「多人数戦ルール」ではなく、
- Singleton構築
- Pantheon Zone
- Greater Boon
- Lesser Boon
- Bestow
- Pantheon Barrier
- Status
- Pantheon専用カード
といった独自システムを持つ完全な別フォーマットです。
特に Boon と Pantheon Barrier はゲーム展開を大きく変える要素であり、Standard とは異なるデッキ構築や立ち回りが求められます。
今後さらに Boon や Pantheon 専用カードが増えることで、このフォーマット独自のメタゲームも形成されていくでしょう。
参照元
- Grand Archive Comprehensive Rules
- Radiant Origins Release Notes
- Pantheon Official Page
- Introduction to Pantheon Format Video





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